予防について
定期的に歯の検診を受け、虫歯や歯周病を早期発見・早期予防できれば歯の健康を保つ事 ができる。
人間の歯は親知らず省いて全部で28本の永久歯があります。この内、80歳までにほとんどの方が20本以上の歯を失っています。
なぜなら、日本で定期検診を受けてい る方は全体のわずか2%しかいないからです。
そこで北欧の国に目を向けてみればどうなっているかといえば、90%以上の方が定期検診を受けており、さらにそれを進化させたPMTCと呼ばれる歯のメンテナンスクリーニ ングもほとんどの方が受けておられます。
結果、スウェーデンやイングランドでは、80歳で25本近くの歯が残っていま す。日本でも同様の現象が起きており、歯科医師会と厚生労働省が提唱する8020運動 の表彰者の多くは定期的に健診(PMTC)を受けている方々です。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
井高野歯科医院では、1~3ヶ月おきにPMTCをお受けになられる事を患者様にお勧め しています。
歯と歯の間や、歯と歯茎の隙間など、汚れが溜まりやすい場所の掃除はご自 分ではかなり難しいものがあります。
その難しい場所から、虫歯や歯周病が発生するのですが、定期的にPMTCを受けて頂く ことで、歯の病気を高確率で予防する事が可能です。
PMTCの特徴
- お口のリフレッシュになる
- 歯の輝きが増す
- 虫歯・歯周病の予防ができる
- 歯の質を強くする
フッ素の働き
フッ素は、歯の質を強くする作用が働き、虫歯予防に高い効果があります。
定期健診を受診された際や、PMTCを受けられる際にフッ素を塗って虫歯予防の 効果を高めていきます。
- フッ素は身体に悪くないのですか?
- 歯科の予防の木庭で使用する場合、問題ありません。
毎日フッ素化物配合歯摩材による歯磨きやフッ素化物洗口と、年2,3回のフッ素塗料の両方を応用しても、フッ素が過剰になる心配はありません。
キシリトールの働き
フッ素と並び、虫歯予防に高い効果を発揮するのがキシリトールです。
キシリトールはガムなどに含まれて販売されています。ただし、購入に際してはできるだけこののマークがあるものをお選びください。
歯科医院で販売されているガムは、キシリトール濃度か高いので効果が高いものもあります。
だらだら食べ厳禁!唾液の力
事を採った直後、実は虫歯菌は酸を放出して歯を溶かして虫歯になる原因となります。
これを専門用語で申し訳ありませんが、脱灰(だっかい)と呼びます。
脱灰した歯はしばらくすれば唾液の力で修復され、元通りの状態に戻ります。
これを、また専門用語で申し訳ありませんが、再石灰化(さいせっかいか)と呼びます。
一日の内に何度も脱灰と再石灰化を繰り返すのですが、それのバランスが崩れた時に虫歯は発生します。バランスが崩れる時とは?
それは脱灰が再石灰化のスピードを上回った時です。
歯菌は、砂糖などの糖分を栄養にします。糖分はポカリスウェットなどのスポーツドリンクやジュース、果物、牛乳にも含まれます。それらを時間をおかずにダラダラと飲んだり食べたりしていればどうなるかというと・・・。
歯は一日中溶け続けます。いつ虫歯になっても不思議ではない状況です。ダラダラと飲んだり食べるのは虫歯に常に栄養を与え続ける事になるのです。
また、夜に歯を磨いた直後、牛乳やスポーツドリンクを飲んで寝てしまう方も多いと思いますが、それはとても危険な習慣です。夜寝ている間は虫歯菌を洗い流してくれる唾液は口から出てこないので、一晩中虫歯菌が増え続けて歯を溶かし続けてしまいます。
夜寝る前はお茶やお水にしておいた方が良いでしょう。
これらを踏まえた上で、唾液の力を補助してくれて歯の質を強くしてくれるフッ素や、虫歯菌を減らしてくれるキシリトールを使うと虫歯を効果的に予防出来ます。
フッ素は歯磨き粉に入っているので、出来れば市販のものではなく歯科医院で販売しているものを使われた方が良いでしょう。歯科医院専売の歯磨き粉はフッ素濃度が市販のものより高い場合がほとんどです。詳しくは医院受付までお尋ねください。
また、キシリトールはコンビニでも取り扱っているポスカムなどのガムが効果的です。
口が寂しい時などはこれらキシリトール配合のガムを噛む事をお薦めします。ただし、キシリトールは摂取しすぎるとお腹を壊す場合があるのでご注意下さい。